患児とその家族の精神的なケアと病気に対する知識を深めていくために、「ことのうみの会」は、年間に大きく3つの行事を行っています。
サマーキャンプ
サマーキャンプの最新情報・活動報告はこちら
夏休み期間中に3泊4日のサマーキャンプを開催しています。
*学習会の内容はその年によって変更があります。
1)学習プログラム
小児糖尿病についての知識を深めるためにいろいろな学習会を行います。
・カーボカウントについて
栄養士の皆さんを中心にカーボって何?どう利用すると血糖コントロールに役立つのか等食事に関する学習をします。
・オリジナル教科書を利用した年齢別学習会
ここでは、「ことのうみの会」オリジナルの教科書を使って医師の皆さんに年齢別の学習会を行ってもらっています。1型糖尿病のメカニズムや低血糖・高血糖のこと、人に説明するにはどんなふうに言えば良いかなど患児一人一人が考えていきます。
・家族の学習会
どうしても避けることができない低血糖症状が起きた時の対処法としてのグルカゴン注射の打ち方の講習や、高血糖・低血糖の時の対応など患児の日常でのサポートに役立つことや最近の医療状況などを学習していきます。
2)討論会
「話してガッテン」というプログラムで討論会を行います。例えば日頃母親や家族に対して思っていることやこんなことは言わないでほしいとか。病院の先生に対して感じていること。友達に言われて傷ついたことなど。患児が日頃感じていることをストレートに出してもらいそれを同じ患児やOB・OGと共に話し合い、どうやれば気持ちが伝わるか、どうやれば上手くやっていけるのかをみんなで意見交換します。中には後ろ向きになってしまっている子もいます。そんな患児たちが先輩の経験談を聞いたりみんなで悩みを共有していく中で、前向きに「強く生きよう」「病気に負けない」という気持ちを持ってもらうことを狙いとしています。
3)レクレーション
毎年必ず、水遊びや運動会を行います。病気を持っていても他の子どもと同じように運動も行えるし水遊びもできます。ただ、その時にどういったことに気をつければいいのかを医師や看護師のアドバイスを受けながら体得していきます。また、最終日前夜にはキャンプファイヤーを行います。日頃体験することのない大きな炎の前で仲間との最後の夜を楽しみます。こういったレクレーションを通して仲間とのふれあいを深めていきます。
春のピクニック
春のピクニックの最新情報・活動報告はこちら
毎年4月にみんなで春のピクニックに出かけます。1日だけの日帰りで行ないます。学年が変わったタイミングで行なうことで新たな悩みや報告を共有しています。
平成23年度 ポーセリンパークで絵付け体験
平成24年度 あぐりの丘でパン作り
平成25年度 パールシーでカヤック体験
クリスマス会
クリスマス会の最新情報・活動報告はこちら
12月に毎年クリスマス会を行っています。調理実習やレクレーションなど1日久しぶりに会った仲間と楽しい時間を過ごします。素敵な?サンタも登場して盛り上げてくれます。
その他の活動
小児糖尿病(1型糖尿病)を正しく理解してもらうためにはまず正しい知識を多くの人に知ってもらうことが大切です。会では、学校の養護の先生方の勉強会に顧問の医師と共に参加させてもらい病気の説明や学校での対処についてのお願いなど各方面への啓蒙活動に取り組んでいます。