ことのうみの会とは?

「ことのうみの会」は,長崎県の小児糖尿病(1型糖尿病は小児期に起こることが多いため小児糖尿病とも呼ばれています)患児や家族に対し、病気に関する情報提供,療育活動の支援、患児とその家族の交流活動を、医師・看護師・栄養士等多くのボランティアの協力を得ながら、活動している家族会です。

 小児糖尿病は年間10万人に1.5人程度発症する病気です。そのため,患児とその家族が、同じ病気の人に出会う機会はほとんどありません。「ことのうみの会」はそんな患児と家族の出会いの場でありたいと考え、これまで約40年間活動を続けてきました。家族会というとなんだか堅苦しいように感じますが,ことのうみの会は家族のような会です。夏のサマーキャンプや、冬のクリスマス会、春のピクニックなどを通して、共に楽しみ,共に学び,共に考え,悩みを共有し、よりよい生活を送れるために、皆で助け合いながら活動を続けています。

 また,小児糖尿病(1型糖尿病)は発症率が低いため,皆に周知されていません。一般的に知られている2型糖尿病のような生活習慣病ではなく、病気の原因や治療法も異なるのですが,両者が同じ病気と誤解され、不愉快な言動を受けて苦しむことがあります。そこで、1型糖尿病に関する知識を、たくさんの人々に広げていくことも、ことのうみの会の大きな役割と考えています。特に、患児の多くは、小・中学生であり、患児は一日のうちのほとんどを学校で過ごします。ことのうみの会では、学校への理解を深める活動も重要と考え、これまでも、これからも、啓蒙活動を続けたいと考えています。

 私たちは、一人でも多くの小児糖尿病の患児や家族の皆さんに、ことのうみの会の一員に加わっていただき一緒に将来へ向かって進んでいきたいと考えています。

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